DCDC¶
DCDCコンバータ(DC-DC Converter)は、直流電圧(DC)を別の直流電圧へ変換するための電源回路である。
マイコンやセンサなどの電子機器では、それぞれ必要な電圧が異なるため、DCDCコンバータによって適切な電圧を生成する。
例:
-
12V → 5V
-
5V → 3.3V
-
3.7V → 5V
動作原理¶
DCDCコンバータはスイッチング素子(MOSFET)を高速でON/OFFし、コイルやコンデンサを利用して電圧を変換する。
入力電圧
↓
スイッチング回路
↓
コイル・コンデンサ
↓
出力電圧
主な種類¶
降圧型(Buck Converter)¶
入力電圧より低い電圧を生成する。
例:
12V
↓
DCDC
↓
5V
用途:
-
マイコン電源
-
センサ電源
-
Raspberry Pi電源
昇圧型(Boost Converter)¶
入力電圧より高い電圧を生成する。
例:
3.7V
↓
DCDC
↓
5V
用途:
-
モバイルバッテリー
-
LED駆動回路
昇降圧型(Buck-Boost Converter)¶
入力電圧より高い電圧・低い電圧の両方を生成できる。
例:
2.5V ~ 5V
↓
DCDC
↓
3.3V固定
効率¶
DCDCコンバータの最大の特徴は高効率である。
一般的な変換効率:
| 効率 |
|---|
| 80〜95%以上 |
例:
入力:5V 1A = 5W
効率:90%
出力:約4.5W
損失:約0.5W
そのため発熱が少なく、バッテリー駆動機器に適している。
利点¶
-
高効率
-
発熱が少ない
-
大電流出力が可能
-
バッテリー消費を抑えられる
欠点¶
-
回路が複雑
-
ノイズが発生する
-
部品数が多い
-
レイアウト設計が重要
LDOとの比較¶
| 項目 | DCDC | LDO |
|---|---|---|
| 効率 | ◎ | △ |
| 発熱 | ◎ | △ |
| ノイズ | △ | ◎ |
| 回路規模 | △ | ◎ |
| 大電流対応 | ◎ | △ |
設計時の注意点¶
入力電圧範囲¶
入力電圧がICの定格内であることを確認する。
出力電流¶
必要な最大電流以上を供給できることを確認する。
ノイズ対策¶
入力・出力コンデンサを適切に配置し、配線を短くする。
放熱¶
高負荷時はICの発熱を確認する。
Asterでの利用¶
Asterではロジック回路用の3.3V電源を生成するために使用する。ロジック回路の消費電力を抑えつつ、安定した3.3V電源を供給することを目的とする。
また、秋月のキットではあるがモータ用の電源もDCDC、その他部品で降圧し、供給している
入力電源
↓
DCDCコンバータ
↓
3.3V
├─ STM32
├─ IMU
├─ OLED
└─ その他センサ